栄養

【身体の60%は水】で満たされています。その働きとは?

水の重要性 

皆さんは水を飲んでいますか?

水がなんとなく大切なのはわかっているとは思いますが、具体的に知っている人は少ないのではないでしょうか。

まず体内の60%は水満たされています。そのうち40%は細胞内液、20%は細胞外液という割合です。ちなみに筋肉量の約76%も水です。

 

水の具体的な働き

身体に大切な水。その働きとは? (1)

代謝

ほとんどの代謝反応は水が必要です。エネルギーを作るときや細胞に栄養を運ぶ時も水が必要です。お酒を飲んだ後のアルコールの代謝にも水が必要になってきます。

また筋グリコーゲンという筋肉の貯蔵されるエネルギーも1gあたり2.7gの水が必要です。つまり水分量が足りないと筋グリコーゲンの貯蔵量も減り、トレーニングでのパフォーマンスが下がることも考えられます。

トランスポート機能 

血液は、赤血球、白血球、血小板の細胞成分と血漿といわれる液体部分から成り立ってます。血液中の55%は血漿で血漿の約90%は水です。血液は血液を通して必要な栄養素を必要な場所に届けてくれます。これは水の大きな役割といえるでしょう。しかし、水分量が減り血液量が減ってしまう、必要なところに届ける栄養の量が制限されてしまいます。

栄養を気にすることは大切ですが、水がなければ…ということになります。 

温度制御機能 

身体にある細胞や臓器など機能しやすい適切な温度があります。そのため人間の身体は体温が常に保たれています。これを恒常性「ホメオスタシス」といいます。の体温調節を司るのが水です。例えば、身体が熱くなりそのままだと異常をきたしてしまう場合、身体の表面に汗として水分を付着させ蒸発する過程で熱を奪って身体を冷やします。

他にも、細胞内でたんぱく質と水が結合する構造的な役割や唾液や関節をスムーズに動かせるための滑液などの機械的な役割などがあります。

 

終わりに

全身の水分量と細胞内水分量は筋力/筋肥大の効率に相関しているという研究結果や年齢を重ねるごと水分量の減少筋肉量と筋出力の相関関係がより顕著に出てくるという結果もあります。

筋肉を作る、維持するうえでも水は大切になってきます。

水が身体にとって生きる上で必要不可欠なものということがわかったでしょうか。WHOでも、五大栄養素+水で六大栄養素と言われています。

この記事で水の役割を知り、水への意識が変われば幸いです。 

 

参考文献:
Water: an essential but overlooked nutrient

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