セロトニンとは
腸内や脳内で分泌されるホルモンことで、別名「幸せホルモン」言われています。焦りなどのストレスや喜びやうれしさなどの情緒の部分をコントロールしてくれる役割があり、基本的にはセロトニンの分泌が多いとメンタルを良好に促すと言われています。
実際にパニック障害や鬱などの精神疾患の方は、セロトニンの量が少ないことがわかっています。逆にいえばセロトニンを分泌することができれば、精神的な改善の可能性があるということです。
セロトニンを分泌させるために
➀腸内環境を良くする
セロトニンは腸での分泌が基本となります。ということは良好な腸内環境であることが大切です。良好な腸内環境とは酸性であること、つまり空っぽの状態であることです。
便秘の人は常に腸内に物があるので酸性になれません。食物繊維や発酵食品などを摂取し、便秘を解消することでセロトニンも分泌されやすくなります。
②トリプトファンを摂取する
セロトニンは必須アミノ酸の一つであるトリプトファンから合成されます。つまりトリプトファンを摂ることでセロトニンが作られやすくなります。 トリプトファンが多い食材としては、カツオやマグロ、オートミールなどです。サプリメントで摂取するもの良いでしょう。
さらにトリプトファンを摂取しセロトニンを増やすことで満腹中枢も刺激され、食べ過ぎを抑える効果もあります。
③睡眠前の行動に気をつける
トリプトファン→セロトニンになったら次に「メラトニン」という催眠ホルモンに変わります。人はメラトニンが出ることで眠くなります。つまり満腹になったあと眠くなるのは自然なお話です。逆に言えば、寝ないからセロトニンが出ないとも言えます。つまり寝る前に睡眠を邪魔するような、携帯やパソコンを見たり、明るいところにいたりすることはできるだけ避けましょう。
まとめ
他にもセロトニンを出すために炭水化物を食べることや運動をすること、日光を浴びることなどがあります。セロトニンの量は女性より男性の方が多いと言われていて、女性の方が情緒が乱れやすいのはセロトニンが関係しているという話もあります。さらにセロトニンの減少が女性ホルモンの減少に関係していて、更年期障害に関わっていることもわかってきました。
人の精神状態は生きる上でとても大きな影響を与えます。それにかかわるセロトニンが、食事や日頃の行動で減少している可能性があること、逆に食事や行動を変えるだけで精神状態を良くできる可能性があることを覚えておきましょう。