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運動と食欲にまつわる真実 - 新宿南口のパーソナルトレーニングジム【YOSHIDA GYM】

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ダイエット

運動と食欲にまつわる真実

ダイエットを成功させるために
一生懸命運動を行なっている方も多いでしょう。
ですが、中には
運動すると食欲が高まってつい食べ過ぎてしまうんだよね
という人もいます。

せっかく運動しているのに、
そのせいで食欲が高まって
ドカ食いしててしまっては
本末転倒ですよね。

 

では、運動すると本当に
食欲は高まるのでしょうか?
今回は食欲についてその調節の仕組みや、
運動との関係についてお伝えしていきます。

 

食欲を制御する仕組み

食欲

まずは、体が食欲を制御する
仕組みについてお伝えしていきます。
食欲を制御する仕組みは
恒常的(homeostatic)調節機構と
快楽的(hedonic)調節機構の
2つに分けることができます。

恒常的(homeostatic)調節機構

恒常的(homeostatic)調節機構は、
生命維持のために働くと考えられています。

こちらの調節機構では
脳の視床下部や脳幹が
中心となっています。

視床下部や脳幹は
消化管や肝臓、膵臓、脂肪組織、筋肉
といった末端の臓器からの
エネルギー代謝や栄養素、
消化管ペプチド、レプチン(食欲を調整するホルモン)など
身体中の色々なところから
信号を受け取ります。

わりとよく知られているのは
レプチンの働きですね。
レプチンは脂肪が蓄積すると分泌され、
視床下部にある満腹中枢を
刺激して食欲を抑えてくれます。

こうした調節機構が問題なければ、
空腹感や満腹感をきちんと
感じて食べる量
調節することができます。

しかし、何らかの原因で
この働きが狂ってしまうと、
食べ過ぎに繋がってしまうと
考えられています。

快楽的(hedonic)調節機構

人が食事をするのは、
体の状態を一定に保とうとする
からだけではありません。
食事を楽しんだり、
気分転換をしたいときに
美味しいものを食べたりもしますよね。

こうした行動を調節するのは
快楽的(hedonic)調節機構です。

こちらは大脳新皮質や
大脳辺縁系といった
部分が主に関係しています。

味や香り、形や色などの見た目、
食べた時の満足感や記憶と
いったものが、

大脳新皮質や大脳辺縁系
によって制御されていると
考えられています。

この調節機構が働いていれば、
ある程度食事をすれば
満足できるでしょう。

ところが、うまく働かないと、
食べてもなかなか満足できず、
美味しいものをもっと
食べてしまう可能性があります。

ただし、2つの調節機構の
関連性については
まだわかっていないことも
多いのが現実のようです。

 

運動と食欲の関係

食欲 (1)

ここからは運動と
食欲の関係についてです。
食欲と運動について
書かれた研究をいくつか
ご紹介したいと思います。

運動は食欲を高めない?

まずは2010年に発表された研究です。
19人の過体重/肥満の
女性に約40分間の中強度の
歩行をしてもらいました。

その結果、空腹感やエネルギーを
摂取する量は特に変化しなかったようです。

次に2012年に発表された研究です。
肥満の男女12人(女性5、男性7)に
対して6ヶ月の運動を
行ってもらいました。

その結果、運動を継続的に
行っても食欲には影響が
なかったそうです。

次に2016年に発表された研究です。
この研究で行われた
実験では12人の健康な女性を対象に、
食事制限、運動(V˙O2maxの約70%)を
行いました。

結果は、食事制限の際には
食欲・食べる量が増えましたが、
運動をした後では、
特に大きな反応はなかったようです。

これから新たな研究が
行われるかもしれませんが、
現状は、運動によって食欲は
高まらないと考えていいかもしれません。

ただし、人によって
個体差があるので断言は
できないこともお伝えしておきます。

運動強度で食欲は変わる?

では、運動強度によって
食欲に違いは出てくるのでしょうか?

2015年に発表された研究を紹介します。
12人の過体重/肥満の
男性に対して強度の違う
運動を1週間間隔で行ってもらいました。

運動内容は高強度の
断続的なサイクリング(HIIC)
中程度の強度の
連続的なサイクリング(MICC)
または短期間のHIIC(S-HIIC)です。

その結果、中強度の運動と
高強度の運動であっても
同じカロリーであれば
食欲は変わらないようです。

 

まとめ

食欲 (2)

今回は食欲について、
その調節の仕組みや運動との
関係についてお伝えしてみました。
ここまでの内容を簡単にまとめておきます。

人は普段、恒常的(homeostatic)調節機構や
快楽的(hedonic)調節機構という
2つによって食欲を制御しています。

どちらもうまく働かなくなると、
食欲をうまくコントロール
できなくなる恐れがあります。

また、運動と食欲の関係についてですが、
多くの研究を見るかぎり、
少なくとも
「運動をすると食欲が高まる」
とは言えなそうです。

ただし、繰り返しになりますが
人によって個体差もありますし、
体内でどのように食欲が
調節されているのかは、
まだまだわかっていないことも
ありますので、
そのことは覚えておいてください。

 

参考文献:
太りすぎ/肥満の女性のエネルギー摂取量に対する歩行の急性効果https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20674640/
食物の手がかりに対するニューロンの反応に対する運動の影響https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22155218/
女性と男性の急性エネルギー不足に対する食欲とエネルギー摂取の反応https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26465216/
中等度および高強度の急性運動が肥満者の食欲に及ぼす影響
https://journals.lww.com/acsm-msse/Fulltext/2015/01000/Effect_of_Moderate__and_High_Intensity_Acute.7.aspx

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