筋肉が1キロ増えると基礎代謝が13kcal増えると言われています。
なんか少なそうですね・・・でもそんなことはありません!その理由をお読みくださいね!
ダイエット目的で筋トレを行う場合、筋肉をつけて代謝を上げましょう!と耳にすることは多いのではないでしょうか。まず、ダイエットの基本は摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やすことです。
「摂取カロリー<消費カロリー」
つまり、消費エネルギーを増やすために筋トレをすることになります。
人間の消費エネルギー
人間が一日に消費するエネルギーの種類をご存じでしょうか?
「基礎代謝」、「生活活動強度」、「DIT(食事誘発性熱産生)」と大きく3つあります。
3つの消費エネルギー
✓基礎代謝
人間が一日に必要な最低限のエネルギーであり
「体格の差などで決まってきます。」
✓生活活動強度
どれくらいの運動量で生活しているかであり
「一番個人差がでます。」
✓DIT(食事誘発性熱産生)
食事をした後、安静にしていても代謝量が増大することであり
「食事量や何を食べるかによって変わります。」
筋肉量と消費エネルギー
では、実際に筋肉が増えると消費エネルギーはどのくらい影響を与えるのでしょうか・・・。
筋肉が1キロ増えると基礎代謝はどれくらい増えるか?
筋肉が1㎏増えると基礎代謝は13kcal増える
と言われています。思っているより少ないですね!
しかしこれは「基礎代謝」であるため何も活動しない場合の話です。では、消費エネルギー全体ではどれくらいが増えるのでしょうか?
消費エネルギー全体ではどれくらい増えるのか?
筋肉1㎏で50kcal近く消費される
と言われています。
例:2㎏筋肉が増えた場合
一日で100kcal
一年で36500kcal消費することになり
一年で約5㎏痩せることになります!
※1㎏の体脂肪が7200kcal計算
何もしないで5キロも痩せる!
と言っても、筋肉を2キロ増やすのは大変なんですよね…。つまり、しっかり筋トレして筋肉量増やして痩せやすい身体をつくることができれば、例えば他にランニングなどは必要ないということですね。
筋肉を増やすと痩せやすくなります!
ウエイトトレーニングをして筋肉を増やせば、他に運動をしなくても脂肪を減らしていけることになります。トレーニングをするということは「太りにくい身体」を作るということになるのです。
筋肉はエンジン
筋肉は車でいうとエンジンです。大きいほどエネルギーを消費します。例えばアイドリングをしている状態でも、大きいエンジンほどガソリンを消費します。
車でいうと
エンジン = 筋肉
ガソリン = 脂肪
大きいほどエネルギーを使う!イメージしやすいですよね。
ダイエットのスペシャリストに学ぶ
ダイエットのスペシャリストと言えばボディビルダーさんです。コンテストに向けて、長い時は半年かけて少しずつ脂肪を薄皮をはぐようにおとしていきます。
ボディビルダーさんは脂肪をおとすための有酸素運動は基本的には行いません。筋肉量がしっかりあるので脂肪がおちやすい事と、有酸素運動により筋肉を削ってしまう事があるためです。
最終の段階のコンテスト直前の数週間、ウォーキングを入れる場合がほとんどです。
筋肉が成長するメカニズムの記事はこちらです
最後に
筋肉を付ける利点はたくさんありますが、特に脂肪燃焼という事においてはデメリットはありません。初めは筋肉痛などで私生活で動かしずらくなったりもしますが、筋肉がついていると実感できて脂肪が燃焼すると考えると、はまるかもしれませんよ!
脂肪をおとす基礎の記事もはこちらです
参考サイト
国立健康・栄養研究所
保健指導、食事、運動、エネルギー代謝に関するQ&A集
e-ヘルスネット
食事誘発性熱産生 / DIT(しょくじゆうはつせいねつさんせい)
厚生労働省
V運動の基礎科学