加齢臭や汗臭さについて気になる方は多いでしょう。
特に加齢臭は歳を取ると強くなっていき、周りの人に臭っているかもしれません。
スメルハラスメント、略して「スメハラ」なんて言葉もあるくらいです。
加齢臭ついて
原因は「パルミトレイン酸」という脂肪酸です。
これが酸化され、「ノネナール」という物質に変わり、加齢臭として認識されます。
特に男性の臭いが強いのは40歳を過ぎると、このノネナールが増えるからです。
女性も安心はできませんが・・・
臭う部位としては、頭部や首の後ろ、耳周りや脇、背中など。
これらの部位を、制汗剤やデオドラントで抑えるのもいいですが、身体の中からも改善していきたいところです。
加齢臭を抑える栄養素
ビタミンE
ビタミンEは、酸化を抑え、ノネナールを発生を少なくしてくれます。
しかし、食事では十分に摂取することは難しいため、サプリメントで摂取したいところです。その場合、ビタミンEは「D-a-トコフェロール」で一日400~800IU摂取してください。
詳しいビタミンEについては「8種類もあるビタミンE」をご覧ください。
アスタキサンチン
アスタキサンチンも酸化を抑制する働きがあり、加齢臭を抑えてくれます。
40~65歳の健康で加齢臭のある男性20名を対象に、アスタキサンチンを摂るグループ(一日12mg)と、摂らなかったグループに分けて比較した研究では、アスタキサンチン摂取群の加齢臭は有意に改善されたとのことです。
アスタキサンチンには、その他にも身体に良いことがたくさんあります。
汗臭さについて
汗の成分はほとんど「水」となっています。
それ以外には、ナトリウムやカリウム、カルシウムなどのミネラル、尿素、乳酸などが汗に含まれます。
しかしこれらのミネラルなどが簡単に排出されてしまうと、すぐ不足してしまうので通常は汗ができて体外に排出されるまでの間に、ナトリウムの再吸収が行われます。そのため、簡単にはミネラル不足になりません。
普段から汗をかいている人は臭いずらい
特に普段から運動をして汗をかいている人は、その再吸収が上手く働いています。
反対に運動不足でいきなり汗をかいた場合、ナトリウムが排出されやすくなります。
特に汗をかき慣れていない人は、汗の成分に重炭酸イオンというものが増えてきます。これは汗をアルカリに傾け、雑菌を繁殖しやすくします。
また、運動で乳酸が溜まるとアンモニアも一緒に増え、アンモニア臭を引き起こします。さらにトレーニングを行うようになってたんぱく質の摂取量が増えると、身体で処理しきれなかったアンモニアが尿や汗に出てくるようになります。
これらを防ぐには、日頃から水分代謝を高め、水をたくさん飲んで汗をしっかりかくようにしておくことです。特に寒い時期は注意でしょう。
そして、アンモニアの処理に使われるシトルリンやオルニチン、アルギニン、アスパラギン酸などのアミノ酸を十分に摂取することも大切です。
アルギニンは大豆タンパクに多いようなので、大豆製品はもちろんのこと、ホエイプロテインを飲んでいる人は、ソイプロテインに切り替えるのも良いと思います。
また、アスパラギン酸はその名の通り、アスパラガスに豊富に含まれているので
アスパラガスを取り入れるようにしてみてください。
最後に
年齢や体質の関係で臭いが目立ってくるのは仕方のないことです。
その中で少しでも改善しようとする意識が、自分にも周りにも良い影響を与えると思います。また今回紹介した栄養素は臭い改善の他にも良い効果がたくさんあります。
ぜひ参考にしてみてください。